
今回は、蓼科で見られるキツツキの仲間から、なかでも最も目立つアカゲラを紹介します。
日本国内ではおおよそ11種のキツツキ類が観察されますが、ここ、蓼科ではそのうち3種を確認する事が出来ます。
アカゲラは、その中で体長が24cm程度と中くらい、ヒヨドリより多少短いくらいで、小鳥と比べるとやや大型の部類に入ります。鳴き声は、通年、キョッキョッキョッと鋭く強く鳴き、繁殖期のサエズリはありません。キツツキの仲間はさえずるかわりに、素早く連続的に、コロコロコロコロと木をつつく「ドラミング」という動作を行ないます。
ひと昔前には、林業関係者から「木をつついて枯らす」として嫌われた時期があったようですが、実は木を枯らせていた大半の原因は木についた害虫であり、キツツキによる被害というのは濡れ衣だったという話を聞いた事があります。彼らの主食は木についた虫であり、森からキツツキを排除してしまうと、ますます木が枯れる事があるそうです。
確かに繁殖の時期には樹木に穴を開けて彫り込み、子育てをする巣として利用するのですが、その本数は森の規模に対して大きな数とは成り得ません。また、巣に利用する木は枯れたものか樹勢の弱った物ではないか、とも言われます。また、生きているカラマツにあけた巣を見ていますが、それとて、すぐに枯れてしまうという事もないようです。なにより木がなくなると困るのは彼ら自身なのですから。
別荘地では、キツツキの仲間が木で出来た外壁、戸袋などに穴をあけてしまう事があり困り者とされていますが、なぜ穴をあけるのかは、ケースにもよるようではっきりと分かりません。
考えられるのは、
(1)外壁や戸袋の裏側に虫がいてそれを食べようとした。
(2)繁殖期のドラミングに音が良く響く所を選んだ。
(3)巣にしようとした。
(4)ねぐらとして利用している。
あたりが可能性として考えられます。
おそらく(1)の可能性は非常に低いでしょう。(2)と(3)の場合、繁殖期の始まりは2月中旬ころからドラミングがはじまり、巣作りは3〜4月頃、遅くとも5月には完成しているはずですので、被害は2〜5月、ドラミングも7月頃には下火になると思われますのでその間に集中するはずです。(4)の場合は通年その可能性があります。キツツキの仲間はねぐらの穴を複数もち、あちこち交替で利用するようで、これを手っ取り早く回避するには、穴を開けられる部分の構造や素材、あるいは色(塗装)を変えるか、人が定住すること程度しか私には思いつきません。
ひょっとすると、適当なサイズの木箱を雨のしのげるような場所にかけてやると、それをねぐらに使うのを観察できるかも知れませんね。 
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