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塩の道千国街道 大町

塩の道千国街道 大町 山岳に魅せられて

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大町といえば、日本屈指の山岳観光地「立山黒部アルペンルート」の玄関口でもあり、蓮華岳、爺ヶ岳、鹿島槍をはじめとする北アルプス登山のベースタウン。昔からアルピニストが集い、インターナショナルな独特の雰囲気が漂う町。中部山岳国立公園・北アルプスの名峰群に抱かれ、「名峰あるところには名湯あり」といわれるように、湯量豊富な葛温泉や大町温泉、水面が美しい仁科三湖〈木崎湖、中綱湖、青木湖〉や立山黒部アルペンルートなどダイナミックな自然の他、大町温泉郷を中心に多種多彩な博物館・美術館が点在するミュージアムの町でもあります。
しかし、意外と知られていないのがこの町の歴史と文化。平安時代後期、ここには伊勢神宮領仁科御厨と皇室領仁科荘という2つの荘園があり、これらを支配していたのが、平家の流れをくむ仁科氏。
お茶の宗偏流家元山田氏や歌舞伎の岩井半四郎等が子孫とか。仁科氏は都市計画を進め、町の中心を通る塩の道千国街道に面して「市町」を形成させ、町屋の裏側には飲料水として鹿島川の清浄な水を引き、表には「町川」を通すなど、今の骨格が鎌倉~室町にかけて作られました。

今回は、そんな大町の歴史や文化が愉しめる町めぐりをご紹介いたします。
常に壮大な北アルプスに抱かれリフレッシュできるのが大町めぐりの醍醐味。市内に点在する仁科氏の影響を色濃く残す神社仏閣を巡りながら、当時に思いを馳せたり、面影残る裏道散策をしてみたり、散策の途中には代々続く酒蔵やそば、商店に寄ったりと信濃大町独特の風情が愉しめます。
また町内ごとにポケットパークと呼ばれる小さな公園が点在し、囲碁の町・大町らしく囲碁のオブジェ等が設置されていて、ゲーム盤で夕涼みを愉しまれている地元の方達の姿をみることができるなど、ホッとできる優しい時間が流れています。信濃大町駅では夏、レンタサイクルも開設しているので、ゆっくりと町めぐりを愉しんでみませんか。...とはいっても、一度は行きたいのが、日本屈指の山岳観光地として今も変わらぬ人気を誇る、信濃大町から富山までの「立山黒部アルペンルート」地下ケーブルカー、ロープウェイ、トロリーバスを乗り継いでいく全長90kmのコースは、ダイナミックな景観が目の前に次から次へと繰り広げられる別世界。雲上の散策を愉しめる室堂、世界最大級の黒部ダム、神秘的なみくりが池など、壮大な自然が盛りだくさん。7月上旬から9月初旬にかけてはアルペンルートには短い夏が訪れ、ベストシーズンを迎えます。可憐な高山植物が咲き誇り、花々を愛でながら、大自然の醍醐味を味わえます。
ぜひ、この夏は岳の町・信濃大町でゆっくりと大人の散策を愉しんでみてはいかがでしょうか。


ミュージアムの町・囲碁の町・文化の町
岳のまち・信濃大町の新たな魅力を探る


国宝仁科神明宮
roman05_1.jpg 平安時代の終わり、伊勢神宮領仁科御厨〈荘園〉を守るために、この地方の支配者仁科氏により奉られた神社。以来千年以上に渡り、20年に一度の遷宮が行われ、本殿、釣屋、中門は、伊勢神宮の様式であるわが国古来の『神明造』を伝えるものとして国宝に指定。樹齢800年の杉に囲まれた神殿は荘厳な雰囲気を醸し出している。


塩の道博物館・流鏑馬会館
roman05_2.jpg旧塩問屋の母屋。戦国の美談、上杉謙信が武田信玄に送った塩が運ばれた塩の道・千国街道。その歴史と人々の暮らしを紹介する博物館。併設の流鏑馬会館は大町の夏祭りが見られる。

営業時間/8:30~17:00 
定休日/11月~4月の水曜日
料金/400円 
TEL/0261-22-4018

 【若一王子神社
roman05_3.jpg仁科氏が厚く信仰していた熊野権現那智大社から分社。本殿は地方色豊かな安土桃山時代の様式を留め、国の重要文化財指定。全国でも例のない子どもによる流鏑馬祭りが夏に行われる。





 【大町山岳博物館
roman05_4.jpg 岳のまち、大町ならではの日本初の山岳博物館。山岳文化・歴史など資料は豊富。また展望台から見渡す北アルプスの雄大な眺めは絶景。

営業時間/9:00~17:00 
定休日/月曜休・祝日の翌日休
料金/400円 
TEL/0261-22-0211

いーずら大町特産館
roman05_5.jpg大町の特産品をそろえた物産館。品数も豊富で、大町のふるさとセットをオリジナルで詰め合わせられるのもうれしい。おすすめは、地酒や味噌、ジャムなど。また休憩コーナーもあり、散策の途中でくつろぐことができる。

営業時間/9:30~19:00 
定休日/無休(冬期:水曜休)
TEL/0261-22-4018

おざんざ
roman05_5_2.jpg大町の名物「おざんざ」。乾麺のうどんで、しっかりした味とコシのあるおざんざは、これからの季節おすすめ。いーずら大町特産館でお土産としても、食事としても味わえます。





北アルプスの清涼な水が育んだ大町の地酒


薄井商店
roman05_6.jpg銘酒「白馬錦」で有名な薄井商店。しぼりたての新鮮な生酒と雪解けの始まる初夏まで雪の中に埋めて眠らせたお酒です。

TEL/0261-22-0007
URL/www.hakubanishiki.co.jp

市野屋商店
roman05_7.jpg清酒「金蘭黒部」で有名な市野屋商店。黒部の氷筍水で仕込まれた「黒部の氷筍水仕込み」は一押しの銘柄。

TEL/0261-22-0010

北安醸造
roman05_8.jpg昔ながらの風情を残す北安大國。甘口芳醇の「北安大国」と辛口淡麗な「暁雲」は、蔵元おすすめの酒。

TEL/0261-22-0214


塩の道千国街道 そして岳のまち大町を巡る
中部山岳国立公園・北アルプスの名峰群に抱かれて・・・[市街地編]


ポケットパーク
roman05_9.jpg 町毎に点在する憩いの場所。噴水があったり、川がながれていたりと趣もいろいろ。大町の文化を残すレリーフも愉しい。











盛蓮寺観音堂
roman05_10.jpg室町時代の特徴をもつ、松本平最古の寺院建築。国の重要文化財指定。






霊松寺
roman05_11.jpg600年前に創建された古刹。「この山奥にこのような立派な...」と誰もが驚く一見の価値がある山門は、県指定文化財。秋には境内周辺の紅葉が美しく、名所として有名。





弾誓寺
roman05_12.jpg仁科氏の滅亡後、佐渡から大町を訪れた弾誓上人が再興し、江戸寛永寺、箱根浄発願寺の末寺として栄えた。境内には県宝に指定されている平安時代の聖観音菩薩立像など、わずかに往時の反映を偲ばせている。


 

御菓司 柴田
roman05_13.jpg明治から続く老舗の和菓子。和菓子では最高の素材和三盆を使用したあっさりとした味わいが評判の塩羊羹がおすすめ。地元花豆を使った蒸し羊羹や黒部饅頭等もお土産にどうぞ。

営業時間/9:00~19:00 
定休日/日曜休
TEL/0261-22-0474

ふもと
roman05_14.jpgふもとでは、手作りの「一茶のそばおやき」が食べられます。その場で食べても、お土産に買われてもOK。散策の小腹がすいた時にはぜひどうぞ。

営業時間/9:30~17:00 
定休日/不定休〈4/20~11/10 営業〉
TEL/0263-35-7668


名峰あるところには名湯あり。[大町温泉郷編]

酒の博物館
roman05_15.jpg酒造りの歴史や文化、道具などをはじめ、全国約1500銘柄のお酒を展示。また地酒の試飲コーナーをはじめ、売店では地域の5つの蔵元のお酒を扱う。

営業時間/9:00~16:00 
定休日/11月~4月24日の木曜日
料金/大人400円 
TEL/0261-22-1942

ゴッホの愛した歌川派(浮世絵)美術館
roman05_16.jpgロシア芸術アカデミー名誉正会員で、ゴッホ研究家である五井野正氏〈画号歌川正国〉によるゴッホの日本文字解読と生前ゴッホがコレクションしていた浮世絵の完全な絵柄を発表した珍しい美術館。

営業時間/10:00~17:00 
定休日/月曜休
料金/大人500円 
TEL/0261-23-3890

四季演劇資料館
roman05_17.jpg劇団四季創設以来のあゆみを、舞台装置、パネル写真、台本、記念資料、小道具、衣装などで展示・紹介。ビデオコーナーもあり、舞台の感動を再体験できる。隣接する舞台道具を保管する倉庫数も四季ならでは。

営業時間/10:00~17:00 
定休日/月曜休・祝日の翌日休
料金/大人600円 
TEL/0261-23-6112

アルプス温泉博物館~湯けむり屋敷薬師の湯~
roman05_18.jpg「人と温泉」をテーマとして、温泉の誕生から利用方法、入浴方法など、さまざまな視点から温泉を見て、知ることのできる博物館。館内の浴槽では実際に体験入浴することもできる。

営業時間/5:00~21:00〈11月~4月24日は8:00~〉
定休日/無休 
料金/大人600円 
TEL/0261-23-2834

岩魚郷北条屋敷
roman05_19.jpg岩魚養殖歴45年のベテランが、こだわってつくった岩魚料理専門の店。清流のもとで育まれた岩魚を一度食していただきたい。また宿や露天風呂も併設しているので、北アルプスのふもとでゆったりと愉しむことができる。

営業時間/11:00~15:00、17:00~19:00 
定休日/月1回不定休
TEL/0261-22-2435 ※夜:要予約




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