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八ヶ岳火山

【蓼科の今】

 こんにちは。本日のブログ担当の、岩下です。午前8時現在のタウンセンターの気温は5℃、昨日からの雨が降り続いています。日中も気温が上がりそうにありません。

 

 9月27日の御嶽山噴火を契機として、国や県、大学などでは火山に対する防災対策の見直しが始まりました。さて、蓼科高原の背後に連なる八ヶ岳連峰が火山であることはご存じかと思いますが、その現状はどうなっているのでしょうか。

 

1北横岳.JPG     気象庁では「概ね過去1万年以内に噴火した火山及び現在活発な噴気活動のある火山」を活火山と定義しています。活火山の数は現在110となっており、その中に八ヶ岳連峰の『横岳(北横岳)』が含まれています。

 

2坪庭.JPG       北横岳では坪庭の生々しい溶岩(八丁平溶岩)や、各所に残る火口が見られます。最近の研究では、今から約800年前に火山灰を降らせる噴火活動があったことがわかりました。ただし「火山防災のために監視・観測体制の充実等が必要な火山」として選定された47火山には入っていないことから、常時観測体制や防災協議会の体制はなく、噴火警戒レベルも設定されていません。言い換えれば、今のところは"平穏な状態"にあるということでしょうか。

 

3七里岩.JPG    八ヶ岳連峰の稜線を構成する火山群は、諏訪湖周辺(美ヶ原)や霧ヶ峰(八子ヶ峰)、八柱山などの古い火山群を土台として、今から約50万年前以降の噴火活動で形成されたものです。その間には、今なら大規模な災害につながる様々な現象が度々ありました。

 山梨県の釜無川沿いに続く『七里岩』は、富士山ほどもあった古阿弥陀岳の半分ほどが崩壊し、岩なだれとなって流れ下った堆積物からできています。

 

4松原湖.JPG    西暦887年(仁和3年)には、海溝で発生した地震により天狗岳東方で大規模な山体崩壊が発生し、岩なだれの土砂が千曲川を堰き止めました。翌年その土砂ダムが決壊して、佐久平や善光寺平に大きな洪水被害を及ぼしています。

堰き止めた土砂のくぼみに水がたまってできたのが、現在の松原湖などの湖沼群です。このように火山は時に大きな災害を発生させますが、現在その跡が景勝地となっている所も数多くあります。

 

5渋川上流に湧出する温泉.JPG   "火山のめぐみ"の身近なものは、『温泉』でしょう。渋川上流や山向こうの湯川上流には、温泉が湧出していいます。

 

6尖石考古館黒曜石.JPG   また溶岩の一部は『黒曜石』や『パーライト』になっており、旧石器時代から現在まで、人間にとって貴重な資源となってきました。

 

 火山には災害発生のリスクもありますが、私たちに多くのめぐみも与えてくれます。それぞれの火山の特性をよく知って、うまく付き合っていく必要があるでしょう。

 

 



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