こんにちは。本日のブログ担当の岩下です。
今朝8時の気温は2度、天候は晴れとなっております。
さて今回は、12月12日に生誕120年(没後60年)を迎える、小津安二郎氏(以下敬称略)をご紹介しましょう。
小津安二郎(1903.12.12-1963.12.12)は日本映画を代表する監督です。
晩年は、脚本家野田高悟がもつ蓼科高原の別荘で、一緒にシナリオをつくっていました。
映画の中での、笠 智衆や原 節子らによるゆったりした家族の会話は、とても和みます。
シナリオを書く合間によく散歩に出かけていたコースは、「小津の散歩道」として整備されています。
一周4kmほど、高低差約115m、1時間半くらいで周ることができます(脇道の選び方によって変わります)。
散歩道のスタート地点となる蓼科高原プール平の「無藝荘」は、小津が1955年(昭和30年)頃に製糸業で有名な片倉家から借りて滞在していた建物です。
2003年(平成15年)に、生誕100年を記念して移築されました。
(開館日注意。冬季は閉館。今年は11月5日まで。問い合わせ先:蓼科観光協会 電話0266-67-2222)
小津が散歩の途中にしばしば訪れていた高台の「一本桜」は、お気に入りの場所だったようです。
蓼科山を望むことができます。
茅野駅西口の商業ビル「ベルビア」には、小津と野田の展示コーナーがあります。
ちゃぶ台の上には、茅野市のお酒「ダイヤ菊」が置かれていますが、蓼科で仕事をしていたときには、映画が1本完成すると、一升瓶が100本空いていたそうです。
蓼科へお越しの際には、ぜひ小津監督ゆかりの地を訪れてみてください。
なお、「小津の散歩道」を歩かれる方はプール平から反時計回りのコースがおすすめです(案内図の番号順)。
(反対回りだと、案内板を見落とす可能性があります。)