Diary 蓼科便り

藤森照信氏の建築(その2)

こんにちは。タウンセンターの岩下です。今朝8時の気温は6℃、天候は雨となっております。

茅野市出身の建築家・建築史家の藤森照信氏(1946-)は、建築史研究の第一人者として多くの業績を残しています。
また、1991年に茅野市神長官守矢史料館を造ってからは、自然素材を生かした個性的な設計家として世界的に知られるようになりました。

以前、このブログでも藤森氏のユニークな作品をご紹介しましたが、今回はその後、蓼科周辺で同氏により制作された建築をご紹介しましょう。


【高部公民館】

茅野市宮川にある高部公民館は、2021年に竣工した建物で、屋根から4本のヒノキが飛び出している独特なデザインとなっています。
建築時には、多くの地元の方々が作業に携わりました。

【五庵】
2021年に開催された東京オリンピックを盛り上げるため新国立競技場の向かいに設置されていた茶室「五庵」が、会期終了後に茅野市宮川高部へ移設されました。
高さが約6mあり、巨岩の上に載っています。


【小泊fuji】
諏訪郡富士見町には、藤森氏設計による民間宿泊施設「小泊Fuji」があります。
銅板葺の屋根には桜が植樹され、入り口の丸みを帯びたデザインが印象的です。


【古過庵(ふるすぎあん)】
2024年に、茅野市豊平の青少年自然の森敷地内に藤森式竪穴住居「古過庵」が完成しました。
一般的に復元されている竪穴住居とは異なり、屋根には土が盛られ、白樺の樹皮など地元で採取された天然素材が活用されています。

藤森氏の地元宮川高部には、「高過庵」や「低過庵」がありますが、今度の「古過庵」というネーミングも洒落ていますね。

藤森氏の作品は、ちの観光まちづくり推進機構主催のイベントで見学することができます。自然と人工物が調和したユニークな藤森氏の建築を体験しに、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

ちの旅ホームページ https://chinotabi.jp/

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