Diary 蓼科便り

八ヶ岳の境界未定地

こんにちは。タウンセンターの岩下です。今朝8時の気温は-3℃、天候は晴れ となっております。

以前から不思議に思っていたのですが、八ヶ岳の地図を見ていると、所々で市町村の境界が途切れているのが見られます。
主峰赤岳から西の阿弥陀岳の間の尾根と、その南の立場川沿いでは、茅野市・原村・富士見町の境界が途切れています。また、麦草峠南東の白駒池では、佐久穂町と小海町の境界が途切れています。
このようにどの自治体の土地か定まっていない土地を「境界未定地」といいます。

地理院地図
(地図は直接載せられませんので、リンクを貼ってあります。)

今回は、赤岳付近の状況について調べてみました。


茅野市・原村・富士見町の各ホームページに載っている地図を見ると、それぞれ明確に境界が書かれています。この図は、下記の図から重ねてみました。

茅野都市計画図別図
原村土地利用構想図(国土利用計画(第3次原村計画)より)
富士見町図 

茅野市の地図を見ると、その領域が赤岳-阿弥陀岳間の尾根を越えて、南から西へ大きく張り出しています。この区域の北側は阿弥陀岳南稜から立場岳を通る尾根筋で原村と、南側は概ね立場川沿いで富士見町と接しています。

富士見町の地図では、北東隅の境界は概ね立場川沿いに書かれ、茅野市と接しています。

原村の地図では、村の東部の境界(緑の線)は御小屋山-阿弥陀岳-阿弥陀岳南稜-立場岳を通っており、茅野市や富士見町の地図と一致していますので、問題はなさそうです。

ここで赤岳付近をよく見てみると、茅野市と富士見町の領域が重なっていることに気がつきます。
茅野市の境界(ピンクの線)は、赤岳から八ヶ岳主稜線沿いにキレット小屋付近まで南下して立場川方面に下るのに対し、富士見町の境界(オレンジの線)は立場川沿いに遡って赤岳-阿弥陀岳間の稜線を越え、赤岳山頂部を巻き込んで八ヶ岳主稜線沿いに南下しています。
つまり、赤岳がどちらの領域に入るのかが不明となっています。

ここで、長野県立歴史館のホームページには、「長野県明治初期の村絵図・地図アーカイブ」が掲載されています。
玉川村(現茅野市)の絵図を見ると、赤岳-阿弥陀岳間の尾根を越えて南から西へ大きく張り出している領域がすでに描かれています。その上半部(東側)は官林、下半部(西側)は私林となっており、「字カツラ小場」・「字カマ(?)ナギ」といった字名も見られます。

玉川村(図)諏訪郡一村限明細絵図(現茅野市)
(ほかにもいろいろな絵図があります。)

明治になって郡区町村制・市制町村制が施行され、その後、茅野市と原村・諏訪市・立科町との間ではたびたび境界変更(土地の交換)が行われ整理されてきました。今後、富士見町との間でも協議が行われ、境界が決まるといいですね。

茅野市ホームページ(市域の変遷)

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