蓼科の今

諏訪ゆかりの人々 小尾権三郎

2017.03.01

こんにちは。本日のブログ担当の岩下です。今朝8時の気温は-5℃、天候は晴れとなっております。3月に入り、陽射しが力強く感じられるようになってきました。


さて今回は甲斐駒ケ岳を開山した延命行者、小尾権三郎氏(以下敬称略)をご紹介しましょう。

1.170303.小尾権三郎自画像.JPG

小尾権三郎(1796-1819)は、上古田村(現茅野市上古田)に生まれました。幼い頃から「一を聞いて十を知る」非凡な才が認められた、と言われています。
15歳で信濃高島藩の家老千野兵庫に仕えた後、下古田の万福院の弟子となり当時盛んであった修験道を学びました。

その後、甲斐駒ケ岳開山を志し、数年間苦行を重ね、1816年(文化13年)登頂に成功しました。その功績が認められ、1818年(文政元年)には延命行者の尊号を受けましたが、1819年(文政2年)若くして亡くなり、上古田の墓地へ埋葬されました。


2.威力不動尊.JPG        小尾権三郎は死後「威力不動明王」として祀られ、その信者による駒ヶ岳講が結成されました。講員は信州だけでなく、甲州、武州、相州などにも広がっていたそうです。
今も「お不動様」として地元の方に大切にされています。


3.威力不動お墓.JPG        先月、小尾権三郎200回忌法要が執り行われました。墓地の近くには今回建立された200回忌記念碑のほか、1918年の百回忌、1967年の百五十回忌法要の記念碑が建てられています。


4.170301生家.JPG        上古田地区には昭和40年代頃まで生家が残されていたそうですが、今は石垣がその面影を残すのみとなっています。

 

5.170301甲斐駒開山.JPG        3月12日には200回忌記念事業として、『甲斐駒開山』の著者、宮崎吉宏氏の記念講演会が予定されています。興味のある方は足を運んでみてはいかがでしょうか。


参考文献 「茅野市史」・「諏訪史蹟要項」

 

 

 



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